2008年12月05日 00:00
今日は午後1便で行けと言われた。
午前中が訓練だったせいで、見回りは順送りとなって、つまり
午後1便が午前便のルートを回ることになるらしい。
開始時間も30分遅く、13時30分からだった。
昨日と同じ道を歩いていく。
今日は寄り道はないだろうから、ルートをしっかりと覚えようと
周囲に目を配りながら歩いていた。
ただし、18時には退社するという、ハジの強固なまでの主張で
1時間以内に回って戻ってこなくてはならず、
昨日の3倍以上の速さで歩いていた。
正直、カホがこんなに速歩を出来るとは思っていなかった。
かなり速い。
周りに気を取られすぎたら置いて行かれそうなほどだ。
だらだらとした姿しか見ていないので、きっと歩くのも遅いのだろうと
思っていたが、一応は軍人としての教育をされているらしい。
それに、脇目もふらずにルートを歩いていくのだから
これまた、人は見かけによらないものだ。
昨日のUターン地点まで来て、カホが左手のコートの袖を引き上げた。
時計なんてしていたのか。
コートを脱いだのを見たことがないから、その下がどうなっているかは
さっぱり分らない。
見た感じは軍用の時計のようだった。
「よし。ここまでで25分だから、5分休憩できるよ」
カホが、うにゃーん、と声を上げた。
「特に異常なし、だったよね?」
「たぶんな」
「たぶんってー。ダメだよマコちゃん。ちゃんと見てないと」
「そう簡単に見られるかよ。今日で2回目だって言うのに、
何がどこにあるかすら知らないんだぞ、俺は」
「あ、そうだっけ?あははー、ごめんごめーん。
もう、ほら、マコちゃんはずっとうちにいるみたいに思っててー」
と、昨日もそんなことを言っていたな、と思った。
「それにしても、真氣子、今日は気合い入ってたね」
「そうなのか?」
「入ってたじゃん?」
「だから、今日が初めてだから知らないって」
「あ、そうだった。」
「お前、絶対にそれは、わざとだろう」
「えー、違うよう。ホントにマコちゃんはずっといるみたいでさー・・・」

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