四節 ・15

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「そう。死ぬまで美濃孜郎の所有物なの」
「あぁ・・・」
「ずっと、人形のままなんだよ」
「・・・人形って・・・」
「だから、本気出して笑えるわけ無いじゃん」
「・・・」
「人間らしいことをしたら、捨てられるんだからさ」

ねえ、リキ?と、カホがそちらを向いた。
リキが苦笑いをして、そうだな、と言いながら、口の横についたクリームを
指で拭き取っている。

「もう満足したか?」
「うん。3つ食べたからね」
「さっきは肉まん3つ食ったよな」
「うん。ほら、私って育ち盛りだから」
「脳みそが育てば文句はねえんだがなあ」
「育ってるよう」
「どうだか」
「にゃにおおうぅ!」

2人がじゃれている間に、シイナが戻ってきた。
時間がかかったな、と思ったが、俺の前に置かれたジュースと
シイナの前にあるトレイの上を見て納得した。

「お待たせいたしました、天莅様。オレンジとグレープのジュースでございます」
「・・・ああ、そうみたいだな」
「はい。こちらの味が一番バランスがよいかと思います。
お口に合わないようでしたら、また作り直してきますのでお申し付けください」

トレイの上には、たくさんのグラスが並んでいた。
どうやら、本当に混ぜてきたらしい。
その試行錯誤の結果が、トレイの上のグラスの数だ。

「なあ」
「はい」
「そのグラスの中味はどうするんだ?」
「こちらは、私がいただきます」
「そんな量を飲めるのかよ?」
「はい。飲みきれなかった分は持ち帰ってもよいそうなので、持ち帰ります」
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