妄想を文字にしてみました。

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見ると、そこに業務用の炊飯器が置いてある。
そして、家庭用の5合炊き程度のものも何故か置いてあった。

おい。
9人分でどれくらいの飯を食うんだ?毎日あれだけ炊くって言うのか?
それなら、昨日のあの米なんてあっという間に無くなるだろう。

「はあい、これはカホ様のご飯」
「ありがと、ミヤ」

茶碗に山が出来ていた。
おいこら。
死んだ人間の飯じゃあるまいし、山を作ってどうするんだよ。

「はあい、これはマコ様のご飯」
「あ、ありがとう」

俺の方は普通によそってあった。常識がないわけではないらしい。
にしても、目の前であんなのを見せられると、気分的に腹一杯になる。

「鮭汁は?」
「今、隊長様が持ってきてくれますよぉ。温め直しに行ってるんですぅ」
「えー?ハジが温めたら、沸騰しちゃって食べられないじゃん」
「大丈夫ですよぅ。トモちゃんも一緒に行ってますからぁ」
「・・・ますますダメじゃん」

そう2人が話していると、噂の2人が入ってきた。
ハジが大鍋を持っている。
両手がふさがっているから、それでトモが一緒に行ったらしい。

「はいはーい。石狩汁の到着でーす。配膳するのでお椀用意してねー」

トモが上機嫌にそう言う傍らで、ハジはとんでも無く情けない顔になっていた。
鍋のフタを取ると、大量の蒸気が立ち上った。

「やっぱりー・・・」
「・・・沸騰させましたね?ハジ」
「い、いや、僕は止めた方がいいって言ったんだけど」
「言ったんだけど、何ですか?」
「いや、そのさ・・・トモがもうちょっとだからって・・・」
「やだなあ、ハジ。僕はグラグラと煮立っているぐらいの方が好きだからさ。
きっとマコもそうじゃないかって思ったんだよ」
「やだーっ!食べられないじゃーんっ!」
「そうですよぉ。カホ様、舌焼けちゃいますぅ」
「焼けはしないよ、ミヤ。熔けるだけさ」
「熔けるんじゃなくて、爛れるんじゃないかな?」
「爛れるのではなく、熱傷を負うのですよ」

クミ以外はどれも違うだろう。どうしてまともなことが言えないんだ、こいつらは。
そう思いながら、どんなものかとすぐそばまで来ていた鍋の中を覗いてみた。